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歯を1日磨かないで過ごしたらすぐ虫歯になるの?

【監修:歯科医師 篠﨑章敬】



歯を1日磨かなかったことはありますか?歯を1日磨かないと口の中では何が起こるのでしょうか?すぐに虫歯ができてしまうのでしょうか?

お口の中のことって意外と知らないことばかりです。今回は、歯磨きと虫歯の関係性についてお伝えします。

歯磨きをさぼると起こること

1日に何回歯磨きを行っていますか?理想的な歯磨きの回数は朝昼晩の3回で、1回3分以上がおすすめです。タイミングとしては食事のあとに行います。1日3回が難しい方は、昼の歯磨きをうがいにしてみるなどご自身の生活にあった口腔ケアを行ってみましょう。ただ、就寝前の歯磨きは1番重要なのでしっかり時間をとって行いましょう。(寝ている間は唾液の分泌が少なく汚れが歯に停滞しやすいため虫歯のリスクが高くなります)

歯磨きをさぼってしまうとお口の中の細菌が増えます。細菌は糖分を餌にしバイオフィルムという膜を作って歯の表面に定着します。(歯を磨かないとヌルヌル・ザラザラするのはこの膜のせいです)そしてこの膜の中で酸を作り出し、その酸が歯を溶かす(脱灰)ことで虫歯ができます。

虫歯の原因であるバイオフィルムの膜は、マウスウォッシュで口をゆすいだりガムを噛むだけではとれません。歯ブラシでしっかりこすることで初めて取り除くことができます。このように歯磨きは虫歯を予防するためにとても重要なのです。

一日3回歯を磨いても、虫歯になってしまうのはなぜ?

残念ながら1日3回歯磨きをしていても虫歯になってしまうこともあります。歯の質、歯並び、食生活、唾液の量や質、口の中にいる細菌の種類などの違いによって虫歯のなりやすさも違ってきます。

①歯の質
歯は非常に硬い組織でできています。しかし、歯が作られる段階で正常に作られないことがあり、その場合は虫歯のリスクが高くなります。

②歯並び
歯並びが悪いと、歯が重なっている部分などは歯ブラシが当てにくく汚れが溜まりやすくなり虫歯のリスクが高くなります。

③食生活
時間を決めずに糖分の多いお菓子などをダラダラ食べたりすると虫歯のリスクは高まります。(お口の中の細菌は糖分を餌にし酸を作り出し、その酸が歯を溶かすことで虫歯ができます。)

④唾液の量や質
唾液は細菌の作る酸を中和させる働きがあります。また、歯に必要な成分を含んでおり酸で溶かされた歯を元に戻そうとする働きがあります。この唾液の量が少なくなると虫歯のリスクは高くなります。また、唾液は粘液性(ネバネバ)と漿液性(サラサラ)がありますが、粘液性だと汚れが停滞しやすく虫歯のリスクが高まります。

⑤細菌の種類
口の中には、300〜700種類の細菌が生息しており、歯を毎日磨く人で1000〜2000億個の細菌が存在すると言われています。その菌の中にも悪玉菌(悪い影響を及ぼす菌)、善玉菌(良い影響を及ぼす菌)があり、悪玉菌が多いと虫歯のリスクが高まります。

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「正しいブラッシング」を再確認しましょう

  • 鏡を見て磨きましょう(いろいろな角度から見ることができるため手鏡がお勧めです)
  • フッ素入りの歯磨き粉を使いましょう(フッ素には細菌の働きを弱めたり歯を強くする効果があります)
  • 2歯ずつ小刻みに磨きましょう
  • 1カ所10回は磨きましょう
  • 歯ブラシの毛が広がらない程度でシャカシャカ音がするくらいの力加減で磨きましょう
  • 歯と歯の間は毛先を入れ込みながら磨きましょう(歯と歯の間は歯垢が溜まりやすく虫歯になりやすいです)
  • 歯と歯茎の間も当てましょう。
  • ブラッシングだけで取り切れない場合は、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう

歯科医院では、歯科衛生士によるブラッシング指導を行うこともできます。口の中は人によって特徴があります。見えにくい部分もあるため自分ではその特徴に気づかない事もあります。まずは1度歯科医院に行ってお口の中を診てもらい、正しいブラッシング方法を教えてもらうことをお勧めします。

まとめ

歯磨きは虫歯の大元となる細菌の膜(バイオフィルム)を取り除く効果があるので毎日行うことがとても大切です。また、歯磨き以外にもお菓子やジュースを食べたり飲んだりする回数を減らしたり、歯を強くするためにフッ素入りの歯磨き粉を使うなど、虫歯の要因を1つでも減らすようにすれば普段の生活の中で虫歯のリスクを減らしていくこともできます。

虫歯に絶対ならない方法はありません。まずは普段の生活の中でリスクを減らしながらうまく付き合って行きましょう。

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