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乳歯のレントゲン撮影をすすめる理由

【監修:歯科医師 篠﨑章敬】



皆さんは、子供のレントゲン撮影の必要性について聞かれたことはありますか?

レントゲン撮影は大人になってからするものと思われがちですが実はそうではありません。特に「乳歯が抜けない」「永久歯が生えてこない」といったお悩みを解決するためには必要不可欠です。

今回は、歯科医院でレントゲン撮影を行う理由とその目的についてご説明します。

生え変わり時期について

永久歯への生え変わりは一般的には6歳ごろから始まります。下の前歯から始まって徐々に奥の方が生え変わっていき、12歳ごろに20本、14歳ごろには28本の永久歯が生えそろいます。

ただし、全員がこれに該当するわけではありません。身長と同じように生え変わりの時期には個人差があり、早くから乳歯がぐらつき始める子もいれば6歳を過ぎてもまったく生え変わりそうにない子もいます。
時期がずれること自体は一般的なことなので心配は不要です。しかし、ただ単にずれているだけなのか何か理由があってずれているのかは知っておかないと、後々トラブルに繋がってしまうかもしれません。

生え変わりが遅い場合、どのようなトラブルが考えられるのか

先ほどもお伝えしたように、歯の生え変わりには個人差があり生え変わりが遅いこと自体に問題はありません。しかし、原因によっては処置が必要な場合があります。

歯の生え変わりが遅い原因として、

  • 個人差
  • 永久歯が存在しない
  • 他の歯によって妨げられていて生えてこない

などが挙げられます。

個人差の場合は経過観察で様子をみていけばよいでしょう。一方、永久歯自体が存在しなかったり他の歯が生え変わりを妨げていたりするようならその後の対策を考慮しなければいけません。永久歯が半年以上生えてこない場合はこの二つが原因であることが多いです。

乳歯が生えてこないとすきっ歯になりこれらを放置しておくといずれ歯並びやかみ合わせに悪影響を及ぼすおそれがあります。

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レントゲン撮影でトラブルを回避

生え変わりが遅い原因がなんなのかを診断するためにはレントゲン撮影が必要です。レントゲンを撮ると、外から目で見るだけではわからない歯の状態を正確に把握することができます。これによって、永久歯が生え変わってくるのを待てば良いのか、生え変わりを促すような処置を行った方が良いのかなどの診断が可能になります。

また、レントゲン撮影では永久歯の有無や位置の他に余分な歯があるかどうかなどもわかります。問題を早期発見しておけばいつ頃どういった処置が必要かをあらかじめ知っておくことができるでしょう。

お子様のレントゲン撮影をする時期の目安は永久歯への生え変わりが活発に行われる6歳から7歳ごろです。生え変わりが遅いことが気にならない場合でも、時期が来たら一度撮影を行なってお子様の歯の状態を把握しておくことをおすすめいたします。

お子さまのレントゲン撮影は安全なのか

歯科でのレントゲン撮影で、被ばく量を心配される方もいらっしゃるでしょう。しかし、歯科で使われるレントゲンは一般的な医療用のものと比べて被ばく量が少なく、照射が必要な部分が限定的なため安全性は高いと言えます。

さらに、撮影時には鉛製の保護エプロンを着用しますので健康へのリスクはほとんどありません。ご安心ください。

お子さまのお口の心配ごとはご相談ください

お子様のことに関して親御さんがご自身のこと以上に心配されるのは当然です。

「もし永久歯がなかったら?」不安に感じられることもあるでしょう。

歯科でのレントゲン撮影では虫歯の有無だけではなく以下のようなこともわかります。

  • 他の歯によって永久歯の生え変わりが妨げられていないか
  • 過剰な歯がないか

これらは目視では確認できないためレントゲン撮影による確認が不可欠です。

将来の歯並びに影響を及ぼすかもしれないため時期が来たら撮影するようにしましょう。

あなたのお子様の歯の状態に少しでも不安や疑問があればどうぞ当院までお気軽にご相談ください。

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