歯科コラム

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交換時期を過ぎてるかも?歯ブラシを定期的に変えた方が良い理由

【監修:歯科医師 篠﨑章敬】


3本の歯ブラシが並んでいる

交換時期が過ぎた歯ブラシを使っていませんか?


歯ブラシを最後に交換したのはいつだろう?そんな方は要注意!実は長期間同じ歯ブラシを使い続けると、雑菌が繁殖して歯や歯茎のトラブルを引き起こす場合もあるのです。今回は歯ブラシの寿命や交換するタイミングについてお話しします。

あなたの歯ブラシ、どれくらい使い続けていますか?


歯ブラシを交換する時期に悩む方も少なくないと思います。「毛先が開いたら」「2~3カ月くらいで」「磨きにくくなったら」などのタイミングで交換するという方もいらっしゃるでしょう。

一般的に1日3回磨く方の場合、歯ブラシの交換目安は約1カ月と言われています。

しかし歯ブラシの劣化具合は、磨く回数や歯ブラシ自体の丈夫さ、歯を磨く際の力加減も影響するため個人差があります。一カ月以内に歯ブラシの毛先が広がってしまう場合は、その時が交換のタイミングです。

歯ブラシの寿命は約1カ月。
月初めに交換する、など定期的に歯ブラシを交換するルーティンを取り入れてみましょう。

まだ使えるのに…なぜ、定期的に交換した方がいいの?

では、なぜ1カ月程で歯ブラシを交換した方が良いのでしょうか?もったいなく感じる方もいると思いますが、交換をおすすめする理由は2つ。「歯ブラシの寿命」と「雑菌の繁殖」です。

●歯ブラシの寿命が過ぎている


毛先の開いた歯ブラシ

毛先の開いた歯ブラシでは十分に磨けません

歯ブラシを使い続けていくと、毛先が広がるだけでなく「歯ブラシの毛先の弾力がなくなる、毛先が抜け落ちる、毛先が折れる」「歯茎を傷つける」といった問題もでてきます。

特に細い毛先のものや「やわらかめ」のタイプのものは消耗が早く、見た目はまだ使えそうに見えても清掃能力が低下した状態に。毛先が広がった歯ブラシは歯垢除去率が20~40%も下がると言われています。

歯を一生懸命磨いても、汚れを落としきれない歯ブラシでは磨き残しが溜まり、虫歯や歯周病のリスクも上がっては悲しいですよね。

また、歯ブラシの毛先がすぐに広がってしまう方は歯を磨く力が強すぎるかもしれません。
歯や歯茎を傷つけてしまっているかもしれないため、歯医者さんで一度相談してみましょう。

●雑菌が繁殖している


長く使い続けるほどに雑菌が繁殖

あなたは歯ブラシを使った後はどうしていますか?「歯磨きの後は水でサッと洗うだけ」「水で濡れたまま保管する」という方は要注意!この方法では、残念なことに雑菌がどんどん繁殖してしまうのです。

お口の中には常在菌と呼ばれる細菌が存在しており、歯を磨くことで歯ブラシにも菌が付着します。使用後の歯ブラシには1億個以上の細菌がいるとも言われるほどです。

では、雑菌だらけの歯ブラシを使い続けるとどうなると思いますか?そうです、お口の中の細菌も増殖し、口臭の原因や歯周病の悪化に繋がっていくことになります。

歯ブラシの見た目に変化がないと「交換するのがもったいない」と感じてしまう方もいらっしゃると思います。しかし、歯ブラシは消耗していくものです。機能面も衛生面も維持するためにも、定期的に交換することをおすすめします。

歯ブラシの交換は1カ月に1回を目安に



毎日丁寧に歯を磨いていても、使っている歯ブラシが雑菌まみれであったり磨き残しの原因になっていたら・・・。お口の中が清潔になるどころか、お口のトラブルに繋がる可能性もでてきます。

雑菌を増やさないためにも、歯ブラシを使った後は次の3つを心がけましょう。

  • 流水で毛束の根元までしっかり洗う
  • 清潔なタオルやキッチンペーパーなどでしっかりと水気をふき取り、風通しの良いところで保管する
  • 1カ月に1回を目安に歯ブラシを新しいものに交換する

特に虫歯や歯周病などにかかっている場合は、早く完治させるためにも歯ブラシを1カ月に1回は交換することがとても大切です。歯も体も健康でいられるように、日頃から歯ブラシの状態をチェックするようにしてみてくださいね。

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