口臭対策は歯医者さんへ!ニオイを元から解消する4つの方法
「もしかして、私の口ってクサイかな?」と気にされる方は多いのではないでしょうか。
そもそも口臭の原因は何なのでしょうか?歯科医院でできる対策と、セルフケアでできる対策をそれぞれご紹介していきます。
1.ハミガキで落ちない口臭の原因とは?
① 詰め物・かぶせ物
② 入れ歯
③ 歯周病
④ 虫歯
2.ご家庭でできるケア方法とは?
① 朝起きたら、歯を磨く
② 朝食の時はよく噛む
③ 日中はこまめに水を飲む
④ 就寝前に歯を磨く
3.まとめ
ハミガキで落ちない口臭の原因とは?
口臭は、もともとお口の中に存在する細菌が増殖することによって発生する、不快な臭いです。
「生理的口臭」と呼ばれる多くの場合は歯磨きが不十分、お口のケア不足が原因と考えられますが、「物理的口臭」ではタバコ・アルコール・食べ物・睡眠不足・ストレスや加齢によるドライマウスが口臭を引き起こします。他にも歯周病や虫歯が原因の「病的口臭」もあり、この場合は歯科医院の受診によって解決することが出来るのです。
① 詰め物・かぶせ物
歯科医院で治療してもらった歯は、一度治療が終われば二度と虫歯にならない、というわけではありません。もしも次のような状態になっていたら、以前治療した詰め物やかぶせ物が口臭を引き起こしているかもしれません。
≪詰め物やかぶせ物と歯の間に、隙間や段差ができている≫
隙間や段差に溜まった汚れや虫歯が、ニオイの元になっているかもしれません。
特に保険適用の金属のタイプは時間とともに劣化しやすく、隙間ができると汚れが溜まりやすくなるため注意が必要です。隙間や段差が出来ている場合は、詰め物やかぶせ物の下で虫歯になっている可能性もあります。
放置しておくと、お口のニオイの原因になるだけでなく、虫歯が進行して「痛い」「しみる」といった症状を引き起こす場合もあります。早めに歯科医院で処置を受けましょう。
② 入れ歯
お食事の時に熱いもの・冷たいもの・硬いもの・柔らかいもの・・・様々な食べ物飲み物を口にしていく中で、保険のプラスチックで作られた入れ歯は徐々に劣化し、表面に細かい亀裂や傷がついていきます。
この部分に汚れや細菌が付着していくため、入れ歯のお手入れ・お口のメインテナンスを怠ると、歯石のような硬い汚れとなってこびりついてしまいます。
こびりついた汚れは歯ブラシや入れ歯洗浄剤では落とせないため、口臭を引き起こす要因になるのです。
一度作った入れ歯は、正しいお手入れや使用法を守ることで長く使用できます。しかし、使い続けていく中で壊れてしまったり、お口の状態の変化とともに合わなくなったりもします。ニオイや違和感を感じたら、歯科医院でのメインテナンスを受けるようにしましょう。
③ 歯周病
歯と歯茎の間には「歯周ポケット」と呼ばれる溝があり、健康な人は深さが3mm以下です。しかし歯周病が進行すると、歯周ポケットに細菌が入り込むため「歯茎が腫れる」などの炎症を起こしたり、特有の強い口臭を発生させたりします。
これはお口の中の細菌が増殖することが原因です。
厄介なことに、歯周病は痛みが無く進行していく病気のため、自分ではなかなか気付くことが出来ません。症状が出る頃には歯がグラグラしたり、歯を残せない状況になっていた…ということも。
また歯周病は、糖尿病・脳梗塞・心不全・早産などの全身疾患のリスクも高めます。
口臭予防だけでなく体の健康も考えて、20代以降の方は歯周病ケアは早めに行うことが重要です。
④ 虫歯
虫歯は、プラーク(歯垢)がどんどん溜まると進行していきます。虫歯が進行するにつれて細菌が増殖していき、口臭も強くなっていきます。
初期のむし歯は自覚症状も少なく、歯科医院でレントゲンや専用の器具を使って確認をする必要があります。虫歯を早期発見することが出来れば、歯を削らずに済むことがほとんどです。
ご家庭でできるケア方法とは?
気になる口臭、早く解決したいですよね。まずはご自宅でも出来る方法を4つご紹介しますので、一度試してみて下さいね。
①朝起きたら、歯を磨く
朝の歯磨きは「食後」に行う方も多いと思います。虫歯予防には有効ですが、口臭予防としては余り効果がありません。眠っている間は唾液の分泌が少ないため細菌が増殖しやすい状態です。起床後に歯磨きをして、お口の細菌を減らしましょう!
② 朝食の時はよく噛む
よく噛むことで唾液の分泌が促進されます。唾液には、食べ物を分解して消化しやすくなる働きだけでなく、口の中の食べカスを洗い流してキレイにする効果もあるのです。
「朝は忙しくて食べない」「飲み物だけ」ですと、お口のニオイの原因になってしまいます。
③ 日中はこまめに水を飲む
お口が乾いた状態だと、口臭も強くなりやすいです。こまめに水分補給をすることでお口の中を潤し、洗浄する効果が期待できます。気を付けたいのは、お茶は飲みすぎないこと。利尿作用が強いので、唾液の分泌を下げてしまうのです。
④ 就寝前に歯を磨く
寝ている間はお口を動かさないので、唾液の分泌量がガクッと減少します。唾液の分泌が少ないと、お口の中の細菌が繁殖しやすい状態に!忙しくてなかなか歯磨きが出来ないという方は、まずは寝る前の歯磨きを心がけてみてはいかがでしょうか。
お口の中の細菌を最低限減らすことは、虫歯や歯周病予防にも繋がりますよ。
セルフケアで改善しない口臭は、歯医者さんへ相談を。
口臭予防には、まずはセルフケアでお口の環境を整えることが最大のカギです。毎日の歯磨きや習慣を見直したり、入れ歯のお手入れを定期的に行ったり、歯科医院でクリーニングを受けたりするなど、自分にできることから始めてみましょう。
数週間経っても解決しない場合は、虫歯や歯周病などお口のトラブルが口臭の原因かもしれません。その際は一度、歯科医院での相談をお勧めいたします。