口臭が気になりませんか？便秘も口臭の原因になります！

【監修：歯科医師　篠﨑章敬】

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信じられないかもしれませんが、便秘は口臭の原因の1つです。口臭が気になり便秘がちな方は要注意です。
便秘は、腸内に悪玉菌が増え腐敗臭を伴う有害物質を作り出します。
便秘がちな方の口臭ケアには、お口のケアと一緒に普段の生活で便秘解消を心がけることも大切です。
今回は便秘と口臭の関係についてお伝えします。

便秘が口臭発生の原因になるメカニズムとは？？

便秘には、はっきりとした定義はありません。
日本消化器病学会では、｢排便が数日に1回程度に減少し、排便間隔が不規則で便の水分含有量が低下している状態｣を基準にしています。
排便回数・排便量には個人差があるため、毎日排便がないからといって便秘とは限りません。
排便しづらいこと、排便してもスッキリしない、腹部が張る感じがある場合は、便秘の可能性が高いです。

便秘で腸内に便が溜まることによって口臭が発生するメカニズムをご説明します。

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①便秘により悪玉菌が増え腐敗臭が発生

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口から取り入れた食べ物は、最終的に大腸で善玉菌や悪玉菌により分解されます。
しかし、便秘の状態が長く続いていると、腸内のタンパク質やアミノ酸が腐敗し悪玉菌が増加し、善玉菌が減少します。その結果、腐敗臭を伴う有害物質が発生します。

②大腸内の有害物質が血液中に吸収される

腐敗臭を伴った有害物質は、大腸の粘膜から血液中に吸収され、血液と共に全身へと循環します。
この一部が肺に流れ、呼吸と共に排出されることで口臭の原因になります。
他にも、肺ではなく汗腺に流れて汗と混ざると、体臭の原因となります。

③口臭の強さは腸内細菌も関係する

便秘による口臭の強さは腸内細菌のバランスで変わります。
悪玉菌が善玉菌より多く存在すると口臭は強くなり、善玉菌が悪玉菌より多く存在すると口臭は弱くなります。
これは悪玉菌が多くなると、更に多くの腐敗臭を伴う有害物質が発生するため、それが血流にのり肺にまで流れると口臭も強まるからです。
善玉菌が多い場合は、腐敗臭が発生しにくく口臭も弱まります。

主な悪玉菌にはウェルシュ菌や大腸菌が挙げられます。
これらの菌が硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどの揮発性硫黄化合物（VSC）というガスを作り出すことが口臭の主な原因になります。

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便秘の解消方法について

便秘は口臭の原因の1つにしかすぎません。
しかし、便秘がちで口臭が気になっている方は、便秘を解消できるように心がけることが大切です。
便秘解消法には、いくつかの方法があります。

①こまめに水分補給

便を柔らかくするために、こまめに水分補給を行いましょう。
一気に飲んでしまうと吸収されにくいため、こまめに行なうことが大切です。
また、朝などに白湯を飲むのも体が目覚めやすく温まり、腸の動きもよくなりやすいです。

②食物繊維や発酵食品の積極的な摂取

便秘を悪化させる原因になる悪玉菌はタンパク質や脂質中心の食事により増えやすいです。
一方で善玉菌は食物繊維やオリゴ糖を餌にして増えます。
そのため、乳酸菌などの善玉菌を含む発酵食品（ヨーグルト、納豆、味噌など）と食物繊維やオリゴ糖を一緒に摂取すると善玉菌は増えやすいです。
悪玉菌をゼロにすることは難しいですが、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌と善玉菌のバランスを良くすることが便秘改善には大切です。

③適度に体を動かす

体を動かすことで腸の動きが良くなります。
運動が苦手な方でも体が少し温まるくらいの運動でも効果的です。
ストレッチやウォーキング、軽いジョギング、階段の上り下りなど自分に合う運動を行なって見ましょう。
運動ができない方は、温かい飲み物や腹巻きなどでお腹を温めるようにするのも良いです。

④生活リズムを整える

生活リズムの改善は、自律神経を整える効果もあります。
自律神経はストレスや疲れが原因で乱れやすいです。自律神経の乱れは便秘を引き起こしやすくします。
朝は朝日を浴び、夜はゆっくり睡眠を取ることで自律神経は整いやすいです。
昼寝をする場合は15分〜30分以内にすると夜の睡眠がスムーズです。
また排便を我慢しないことも大切です。

口臭に関するご相談はカルナデンタルクリニックへ

口臭の主な原因は歯周病です。
重度の歯周病でない方も、歯茎が腫れている場合は歯周病のリスクが高くなります。
口臭改善には、まずはお口の中のケアを行なうことをお勧めします。
特に歯科医院でお口の中のクリーニングを受けていただくと効果的です。便秘がちな方は、それと一緒に便秘の解消法を行なっていただくのが良いです。

お口の健康こそ全身の健康の基本です。お口の健康を守りながら、全身の健康へ繋げましょう。
口臭が気になる方はカルナデンタルクリニックへご相談ください。

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