口臭の原因と7つの予防策。あなたは知っていますか?
口臭は自分ではわかりにくいもの。「自分が気づいていないだけで、実は周りの人に不快な印象を与えてしまっているのでは・・・」と不安になったことはありませんか?日頃の口臭予防は大事なエチケット。口臭の原因と対策についてご紹介します。
口臭が発生する4つ原因
ニンニクのような臭いの強い食べ物を食べた時。あるいはアルコールを摂取した時やタバコを吸った時の口臭を気にする人はたくさんいます。しかし、これらの生活習慣により発生している口臭は一時的なものなので、時間が経てば薄れていくものです。しかし普段から口臭を発生している場合、その原因の90%はお口の中にあると言われています。
1、お口の中が不衛生なために起こる口臭
お口の中は食べ物カスや剥がれ落ちた口の粘膜などに含まれたタンパク質が存在しています。お口の中をきれいに保てないと、このタンパク質をお口の中の細菌が分解、発酵するために臭いが発生するのです。特に舌の表面に付着している白っぽいものは「舌苔」と言い、細菌やタンパク質でできた苔状のかたまりです。この舌苔が厚い人は口臭が強くなります。
2、虫歯や歯周病による口臭
虫歯や歯周病の原因になる菌は独特の臭いを持っていて、進行するほど強い悪臭を放ちます。「生ごみの臭い」「卵や玉ねぎが腐った臭い」と表現されるほどです。また虫歯や歯周病によってできた歯や歯茎の隙間には汚れが溜まりやすくなるため、さらに臭いが強くなってしまいます。
3、唾液が減少することによる口臭(生理的口臭)
朝起きたとき、空腹の時には口臭が強くなります。これは、唾液の分泌量が減ることによって、お口の中の細菌が増殖してしまい、タンパク質の分解、発酵が進むことにより発生している口臭です。口呼吸がクセになっている方も、唾液の分泌が減り、お口の中が乾燥してしまうので口臭が発生しやすくなります。
4、ストレスによる口臭
強いストレスや緊張を感じるとき、お口の中が乾いたり、ネバつくような感じになりませんか?人間はストレスを感じると交感神経が優位になって唾液の分泌量はリラックスしている時よりも30%も低下してしまいます。そのため、お口の中の潤いが不足してしまい、細菌を洗い流すことができず口臭の原因となってしまうのです。
その他に考えられる口臭の原因
全身疾患が原因となる口臭もあります。呼吸器系や消化器系の病気は食べ物が腐ったような臭い、糖尿病になると薬品の臭いなど独特の臭いを発生することがあります。
口臭が発生するのは良い事ではないかもしれませんが、一方で身体の変化や病気の進行のサインとして考えることもできます。
口臭を防ぐためにできること
口臭の原因はほとんどがお口の中のトラブルであり、大きく分けると
- お口の中が不衛生であること
- 唾液の分泌量が少ないこと
の2つに分類されると思います。この2つのトラブルが起きないようにケアすることが口臭を防ぐことになります。毎日の生活に取り入れやすい対策を7つご紹介します。
1. 食後の歯みがきを丁寧に
食後には必ず丁寧に歯みがきをしましょう。ブラッシングだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスを使うと効果的です。
2. 舌ブラシを使って舌苔を取り除く
舌の表面の舌苔は口臭の大きな原因です。厚くなっていると感じたら舌ブラシで舌苔を取り除きましょう。ゴシゴシと強くこすると舌を傷つけてしまうので必ずソフトにこすること。ガーゼや綿棒を使うのもおすすめです。
3. 定期的に歯医者でクリーニングを
定期的に歯医者でお口の中をクリーニングしてもらいましょう。歯垢や歯石をきれいに取り除いてもらうことで口臭予防になります。クリーニングと一緒に虫歯や歯周病のチェックもできるので、早期に発見することで未然に防ぐことができます。
4. 食事はよく噛んで食べる
唾液の分泌は、噛むほどに活発になります。普段から食事はよく噛んで食べるように心がけてみましょう。継続すれば唾液の出やすい体質になっていきます。
5. こまめに水分を補給する
お口の中の潤いを保ち、唾液の分泌を促進するためにこまめに水分補給を心掛けましょう。ただし甘い飲み物は虫歯の原因になりますし、アルコールは利尿作用により脱水状態になり唾液が減少してしまいます。お水を飲むことをおすすめします。
6. ガムを噛む
ガムを噛むのは唾液分泌に良いですし、リラックスにも効果的。休憩時間や食後に噛む習慣を取り入れると良いでしょう。
7. 健康的な食事と十分な睡眠を取る
唾液の分泌量が減らないようにストレスを溜めない工夫を心がけましょう。
忙しい現代では日常的にストレスを感じることが多いですが、食事や睡眠を十分に取って心身ともにリフレッシュする時間を設けてください。
まとめ
口臭を発生させないためには、お口の中の環境を整えることが需要です。まずは日々の生活に無理なく取り入れられるケア方法から実践してみてはいかがでしょうか。そして心身共にリラックスした状態が保てるように心がけてみてください。あなたも爽やかな息で充実した日々を手に入れましょう。