歯科コラム

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歯石取りを自分でするのは安全? セルフケア方法あるの?

歯の模型と歯科器具

毎日、歯磨きをしていても歯石が付着してしまいます。その歯石を取りたいけど歯医者に行く時間もないし面倒くさいから、何とかして自分で取れないのかと思いますよね?取ることは可能ですが、自分で歯石を取るにはリスクがあります!
そもそも歯石とは?どうやって出来るの?自分で取る方法とは?などの疑問にお答えします。

歯石はなぜできるの?

歯磨きを毎日しているのに、なぜ歯石が着いてしまうのでしょうか?歯石をそのまま放置していてもいいものなのか?歯石を放置しておくと様々なトラブルになってしまいます!

お口の汚れが歯石に変わる

歯石とは歯垢(細菌の塊)が硬くなったものです。歯の表面に残った歯垢が唾液の成分によって時間をかけて硬くなってできます。歯垢は歯ブラシで簡単に落とすことが出来ますが歯石は歯に張り付いた状態になってしまうので歯磨きだけで取り除く事は不可能です。

歯石除去しないと起こるトラブル

●歯周病
歯周病になって、歯石をさらに放置しておくと歯周病がどんどん悪化していきます。まず歯ぐきが腫れ、出血したり、痛みが出たりします。歯石が歯と歯茎の間に入り込んだ状態のままだと歯を支えている骨を溶かしていき歯がグラグラして最終的に歯を失ってしまう可能性があります。

●口臭
歯石はザラザラしているので、歯垢が溜まりやすく細菌が繁殖しやすい状態になります。この細菌が発酵することにより、ガスを発生させて卵が腐ったような嫌な臭いになります。
また、歯周病が進行すると歯槽膿漏になり、膿が出て異様な臭いを発生させます。歯石を取ることは口臭予防にもつながるのです。

歯石の「セルフケア」は安全?

「スケーラー」と呼ばれる歯石を取る道具がネットなどで簡単に購入できます。スケーラーを使って自分で歯石取りが出来るからと言って安易に歯石取りをするのは危険です。何も知識がないまま歯石取りを行うと逆にお口のトラブルになってしまいます。

自分で歯石を取る「危険」とは何か?

①歯ぐきを傷つけてしまう
鏡を見ながら慎重に歯石取りを行っても、先の尖ったスケーラーは少しのミスで簡単に歯ぐきを傷つけて出血してしまいます。歯石が硬く歯についている時はより力をかける必要があるので、大量出血や炎症の原因にもなってしまいます。

②綺麗に取り切れていない
鏡で見えている部分の歯石を取ることが出来ても、歯石が多くついている場所は自分の目で見えない部分についていることがほとんどです。また、歯石の色と歯の色は、見分けがつかないくらい似ています。間違って歯を削ってしまうことになるので、プロによる判断と技術によって安全、綺麗に歯石取りを行うことができるのです。

③歯石がつきやすくなる
自分で簡単に歯石が取れても、よく見るとデコボコ・ザラザラしています。このザラザラした状態だと歯垢がよりつきやすくなるので、今まで以上に歯磨きでケアをしないとすぐに歯石がついてしまいます。

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歯科医院での歯石取り・クリーニング

歯石取りとはそもそもどのような流れで行うものなのでしょうか?歯科医院では健康保険適用の治療と自由診療と行っているので自分に合ったほうを受けましょう。
健康保険で行う治療は決まりがあるので回数や治療代は歯科医院でほぼ同じ流れになります。自由診療の金額は歯科医院によって様々ですが、1回の通院で終わるなどのメリットもあります。

健康保険で行う歯石取りの流れをご紹介します。


歯茎の検査のイラスト

1.精密検査
歯肉の状態や歯を支えている骨がどのような状態なのか判断する為に、レントゲン撮影や歯と歯茎の間の歯周ポケットと呼ばれる部分の深さを測定していきます。この時にどの程度、磨き残しがあるか、出血の有無も記録していきます。
歯周ポケットの深さによって歯周病の軽度や重度を判断して今後の治療計画を立てます。

2.歯石取り
手動のスケーラーや超音波振動する特殊な道具を使って歯石を破壊しながら除去していきます。目に見える歯石は簡単に除去できるので1~2回程度で終了します。
目に見えない歯周ポケットの深い部分や、長い間歯石を放置して歯周病が進行した状態だと、麻酔を使って少しずつ歯石除去をするので3~6回程度かかってしまいます。

歯石を綺麗に除去した後は歯の着色汚れを落としたり、歯の表面をツルツルにして歯垢がつきにくい状態にしてくれます。

3.精密検査
歯石取りをした後に再度、歯周ポケットの数値を測定します。最初の数値と比較して改善しているかなどの判断をします。同じ場所に磨き残しがある場合は歯磨き指導もしてくれるので参考にしてみてください。

歯石は自分で取らずに、日々の口腔ケアから始めましょう!

歯石が舌に当たって気になる部分を応急的に取ることは可能ですが、自分でお口全体の歯石を取ることはリスクが伴い、取れ切れているかの判断もできないので、歯科医院で専門的な歯石取りをお勧めします。

歯石を蓄積させないために日々の歯磨きが大切になってきます。歯ブラシだけでは歯垢を取り切れないため、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで歯垢をつきにくくできます。
歯石がつかないように歯磨きで歯垢を落とすことと併せて、歯科医院での歯石取りがお口の健康を守るための近道です。


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