糸ようじ(フロス)には効果があるの?
糸ようじを毎日使っていますか?実は、糸ようじを毎日使っている人と使っていない人では、むし歯や歯周病を予防できる効果に大きく差がでてくるのです。予防効果ってどれくらいあるのか?そんなに違うの?糸ようじの効果について解説していきます。
糸ようじの必要性
歯ブラシでは落ちない汚れがある
実は歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは落としきれません。歯の汚れは歯ブラシだけでは50%程度しか取れませんが、糸ようじを使うと80%の程度の汚れを落とすことができます。
歯と歯の間からむし歯になってしまうことが多いので、きちんと歯垢や食べかすを落とすことが大切なのです。
口臭も予防できる!
むし歯だけではなく口臭も、歯垢や食べかすなどの汚れから発生します。糸ようじを初めて使うと、糸ようじに汚れがたくさんついてきます。その汚れの臭いを嗅いでみて「くさい」と感じる人は日ごろから口臭がしているかもしれません。
そこで毎日、寝る前の歯磨きに糸ようじを取り入れてみましょう。口臭の改善と予防につながります。
デンタルフロスについての疑問
フロスが通らない
歯と歯の間はコンタクトと呼ばれ、ピッタリくっついている人とゆるい人がいます。隙間が無い部分にフロスを無理に通そうとすると、強くやりすぎてしまい、歯茎が傷つき出血してしまう場合もあります。歯医者へ行った時に歯科衛生士からやり方のコツを聞いてみると良いでしょう。
フロスが引っかかる
フロスを使っていると引っかかる箇所がでてくることがあります。それはむし歯になりかけていたり、治療で詰めた詰め物が合っていなかったり、詰め物が外れかけているのかもしれません。
無理に通すと詰め物が外れる恐れがあるので、糸巻タイプの場合は横へ引き抜いて外し、ホルダータイプの場合は糸をハサミで切るなどして外しましょう。
治療が必要な場合もあるため、早めに歯医者へ行き、症状を伝えて異変がないかチェックしてもらいましょう。
デンタルフロスと歯間ブラシの違いは?
デンタルフロスと歯間ブラシは、歯ブラシの後に使う「部分掃除用」の補助の道具です。
【糸ようじ】
むし歯や口臭予防が目的です。歯と歯の間がむし歯になりやすい人にお勧め。
【歯間ブラシ】
歯周病予防が目的です。既に歯周病の人や、歯茎が下がって隙間が大きく空いている人にお勧め。
目的が違うので併用して使うことでより一層、歯の健康を守ることができます。しかし、歯茎の隙間が少ないと歯間ブラシが入らない場合があります。入らない人は無理に使うと歯茎を傷つけてしまうので歯間ブラシは歯医者に勧められてから使うといいでしょう。
糸ようじ(フロス)を始める人へ
これからフロスを使い始める人へ
◦フロスには糸巻タイプ、ホルダータイプと2種類あり、糸の太さも様々あります。糸巻タイプとホルダータイプも使いやすさが人それぞれ違い、また隙間を広げてしまう可能性もあるのでご自身の歯の隙間に合った太さを使うことが重要です。
一度、購入して自分に合うのを探してみるのもいいですが、歯医者で自分に合う物を相談するのもいいですよ。
◦寝る前の歯磨きの後に1日1回、使うのがお勧めです。歯垢が石灰化して2日後には歯石になり始めるといわれているので、毎日デンタルフロスを使うことで歯石になるのを予防できます。
また、寝ている時に細菌は繁殖しやすくなります。寝る前にデンタルフロスを使用し、お口の中を清潔に保つことで、むし歯や口臭予防の効果が高まります。
◦鏡を見ながら、歯茎を傷つけないようにゆっくり動かして使いましょう。
初心者にオススメのデンタルフロス
『ライオン DENT.EX ウルトラフロス』
高い耐久性と操作性で繰り返し使えるY字ホルダータイプのデンタルフロス
使いやすさを追求したY字型ホルダーで臼歯部にも使いやすく、高耐久性、低摩擦力の『テクミロン』採用で繰り返し使えます。カラフルなホルダーカラーがフロッシングタイムを楽しく彩り、フロッシングの習慣化をサポートします。
歯医者さんでも使われていて、小さい子供や初めて使う人にも使いやすいです。
『サンスター ガム・デンタルフロス』
フロスの断面が平らで歯間部に挿入しやすいデンタルフロス。
ハブラシだけでは落としきれない歯間部の歯周プラーク(歯垢)を効果的に除去します。フロスの断面が平らで、狭い歯間部にも挿入しやすいタイプです。
糸まきタイプは慣れるまで少し時間がかかりますが、慣れると経済的です。糸が膨らんで汚れや歯垢をしっかりキャッチしてくれます。
『プローデント 子供用 フロスちゃん』
子供が遊んでも危険の少ないように、尖った部分を無くし可愛いキャラクターでカバー。ホルダーは乳歯に合う小さめのサイズです。少しやわらかめの素材なのでネックの部分を曲げて使うことができ、臼歯部の掃除もラクラク届きます。
まとめ
歯医者で歯のクリーニングをしていても、毎日の歯の汚れを放置しておくと、むし歯や歯周病などのトラブルが発生してしまいます。しかし、歯磨きを丁寧に行う、デンタルフロス・歯間ブラシなどの補助道具を使うなど、お口のケアをきちんと行うことで、歯のトラブルを最小限に抑えることができます。
また、小さいお子さんは歯と歯の間がむし歯になってしまうことが多いので、仕上げ磨きの後にフロスをしてあげるとむし歯のリスクも減少します。
ただ、ご自身では取り切れない汚れもあるかもしれません。定期的に歯医者で正しいケア方法を指導してもらい、歯の健康を保っていきましょう。