歯科コラム

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糸ようじ(フロス)で臭いの原因は除去できる! 口臭を改善する使用法とは?


糸ようじやデンタルフロスというものを知っていますか?歯と歯の間を掃除する糸ですが、毎日使用している人は少ないのではないでしょうか。

実はデンタルフロスを使うことで口臭を除去できるということをご存知でしたか?

デンタルフロスや糸ようじを使用していない人、毎日使うのは面倒くさいと感じている人に、虫歯予防だけではない今日から使いたくなる糸ようじのメリットをお話します。

デンタルフロス、糸ようじ、歯間ブラシの違い

デンタルフロス・糸ようじとは?

まず、デンタルフロスと糸ようじは同じ物です。

歯に挟まったものを取ることもできるのですが、デンタルフロスを使用する一番の目的は、歯と歯の隙間や歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)の歯垢を除去することです。

歯と歯の隙間は歯垢が多く残る場所なのですが、歯ブラシだけでは綺麗に歯垢を取り除くことは難しいのです。

歯ブラシと一緒にデンタルフロスを使うことで歯と歯の間や歯肉溝内の歯垢を綺麗に取り除くことができ、口臭の原因になる歯垢を除去して口臭も抑えることができます。

歯間ブラシとは?


歯間ブラシとは歯ブラシよりも小さく、360度植毛されている小さなブラシです。デンタルフロスと同様に歯と歯の隙間の汚れを取り除くための道具です。

L字型・I字型と2種類あり、様々な隙間の大きさに対応できるようにブラシ部分のサイズが複数あります。ご自身の隙間に適したサイズを選択しましょう。

サイズ選びはとても大事です。歯のすき間が小さい方が誤って大きいサイズの歯間ブラシを使ってしまうと、歯ぐきを傷つけたり、すき間を広げてしまう可能性があります。

どのサイズを使用したらいいか分からないときは、歯科医師や歯科衛生士に相談するとご自身にピッタリ合ったサイズを教えてくれます。

歯ブラシの時にデンタルフロスと歯間ブラシを同時に使用すると、歯垢を取り除く効果をさらに発揮することができます。

歯と歯の間や歯の根元はとても汚れています

歯垢が残りやすい場所は「歯と歯の間」と「歯の根元(歯周ポケット)」

歯垢がつきやすい場所は「歯と歯の間」「歯の根元(歯周ポケット)」です。歯の根元は年とともに歯茎が下がり、特に虫歯になりやすい場所です。

歯垢を残さないように歯ブラシで一生懸命磨いても、歯ブラシでは歯と歯の間の側面や歯と歯茎の歯周ポケットの奥までは届かないため、残念ながら60%程度しか汚れが落ちず歯垢や食べかすが残ってしまいます。

この取り残した汚れを糸ようじや歯間ブラシを使って綺麗に取り除きましょう。

一度、使ってみたデンタルフロスを臭ってみてください。

そのデンタルフロスが臭いと感じた人は注意が必要です。口臭の原因の70%は歯の汚れと細菌が発生させる成分なのです。お口の中に汚れや細菌が残ったままの状態が、口臭の原因になっているのです。

つまり、歯ブラシだけでは取り除けない歯と歯の隙間や歯周ポケットに残った歯垢や食べかすを取ることで、口臭を取り除くことに繋がります。


毎日デンタルフロスや歯間ブラシを使って口臭を減らしましょう。

口臭の原因はむし歯・歯周病原因かも

口臭の原因には歯周病とむし歯が関係することもあります。

実際に、虫歯や歯周病の治療が終わった患者様にお話を伺うと、

「歯が痛いのも治ったし、口の中のイヤな臭いが気にならなくなった」
「家族からも口臭が無くなったねと言われた」
「マスクをしていても自分の口臭が気にならなくなった」


と驚かれる方が多くいらっしゃいます。

ではなぜ虫歯や歯周病が口臭に繋がるのか?それをご説明します。

むし歯による口臭

歯磨き時の磨き残しにより、むし歯になってしまいます。

むし歯になると歯に穴が開いた状態になるので食べ物などが詰まりやすくなり、繁殖した菌によって悪臭のガスが発生します。

虫歯が大きいほどこの傾向は強くなります。古くなった詰め物がお口の中にあったり、合わないかぶせ物を使い続けている場合、その下で大きな虫歯ができて臭いを発生している可能性が考えられます。

初期のむし歯はできるだけ早めに治療して削る量を最小限にとどめることが大切ですし、

進行した虫歯については、まずしっかりと虫歯を取り除くこと。そして、詰め物やかぶせ物は、ピッタリと歯の形に合ってすき間・溝のない物を作ってもらうことが大切です。

歯周病による口臭

歯周病菌により強い口臭が発生します。初期の歯周病はほとんど症状がなく、歯茎が少し赤く腫れたり、歯磨きの時に出血したりするなどの症状が現れます。

歯周病が進すすむと歯周ポケットが深くなり歯垢が溜まりやすくなるばかりか、さらに進行すると歯が抜けることもあるので、初期の症状がある場合は早めに歯医者を受診してください。

むし歯も歯周病も日ごろの口腔ケアで防ぐことができるので、歯磨きの時にデンタルフロス・歯間ブラシを使うことが大切です。

デンタルフロスを毎日使うと、歯と歯の間で引っかかる感じや、フロスが切れるなどの症状が確認できます。

このような症状があると虫歯の初期段階である可能性が高いのでむし歯の早期発見につながります。

歯磨きの最後に殺菌入りの洗口液を使うのも口臭対策になります。

フロス(糸ようじ)の正しい使い方を覚えよう

デンタルフロスの正しい使用方法

2種類あるホルダータイプも糸まき(ロール)タイプも鏡の前で行いましょう。

ホルダータイプ


①挿入
歯と歯の間に糸を当ててゆっくりスライドさせながら通過させます。

②清掃
隣り合った歯を1歯ずつ歯の面に軽く押しつけるように上下に動かす。反対側の歯の面も同じ様にプラークをこすり取りましょう。

③歯茎の間の清掃
歯と歯茎の間もプラークがつきやすいので、優しく動かしてこすり取りましょう。

④抜く
挿入と逆方向にゆっくりスライドさせて外します

糸まき(ロール)タイプ


①約40cmの長さに切り出します。

②左右の中指に両端を2~3回巻き付けます


③人差し指の先でフロスをピンと張り、親指と人差し指で操作します。指の間は1.5cmから2cm離してください。

④ホルダータイプの①~④と同じ様に清掃して下さい。

※実際に使ってみて難しい場合は、歯科医師や歯科衛生士に使い方の相談をしてみましょう。

歯茎から出血するとき

使い始めて数日は歯茎から出血する人が多くいます。

デンタルフロスに血が付いている場合は歯周病の可能性があり、「怖いから触らないでおこう」とそのままにしておくと歯周病が進行してしまいます。

出血した部分は特に汚れをしっかり取り除く必要があるので、より丁寧に歯ブラシをあて、毎日デンタルフロスと歯間ブラシをしましょう。

2週間しても出血が続く場合は歯磨きでは取り除くことができない歯石がついていたり、中程度の歯周病へ進行したりしているので歯医者を受診してください。

デンタルフロスを毎日使いましょう

デンタルフロスは正しく使い続ければ、むし歯や歯周病に早期に気づくことができ、口臭予防にも繋がります。

なかなか、手間がかかり使えないという人も慣れれば時間もかからず、上手に使えるようになります。数日使わないだけで再び使用した時にデンタルフロスの臭いにビックリすると思います。

毎日、寝る前の歯磨きにデンタルフロスを取り入れる習慣をつけて、健康的で爽やかな口腔内を保ちましょう。


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