歯がザラザラするのはなぜ? ザラつきの原因とその解決法とは。
歯を舌で触った時にザラザラする、歯と歯の間に隙間がなくなったという経験がある人は多くいるはずです。
そのザラザラを放置しておくと危険かもしれません!そのザラザラの原因や解決方法をご紹介します。
歯の表面がザラザラする原因とは
- 歯垢(プラーク)・歯石がついている。
- 歯の表面に傷がある。
- 歯が欠けている。
- 乳歯はそもそも永久歯に比べると表面がザラザラしています。
歯垢(プラーク)・歯石がついている
歯垢は歯磨きの時に磨き残しがあると、歯の表面に付着するヌルヌルした物です。個人差はありますが、食事をしてから4~8時間すると歯垢が作られると言われています。
この歯垢には細菌がたくさん繁殖しているので、むし歯や歯周病を引き起こす原因となり要注意です。
磨き残しがあるとザラザラとした感じが舌で触ると分かるので、そこの箇所をしっかり磨いて磨き残しがないようにすることが大事です。
歯石は上記の歯垢が長時間、付着したままになると唾液により石灰化され硬くなった物です。歯石は舌で触ると異物感が強く、よりザラザラとした感触がありますが歯磨きでは落とすことが出来ません。
歯磨きで落ちないと感じたら歯科医院での歯石除去のクリーニングが必要になります。
歯の表面に傷がある
歯の表面に亀裂が入っているとザラザラと感じます。
ものすごく強い圧力がかかったり、歯の表面の汚れを落とそうとして研磨剤が入っている歯磨き粉で強く継続的に磨いたりすると傷がついてしまうことがあります。歯ブラシは優しくあてて、丁寧に磨きましょう。
歯が欠けている
何らかの圧力で歯が欠けたり、むし歯によって小さな穴が開いたりしているとザラザラした感じになります。小さな欠けだと研磨のみで済むこともあり、初期のむし歯は削る量も少なく済むので早めに歯科医院で治療することをお勧めします。
ザラザラに対する予防・改善方法
同じ様にザラザラと感じる場合でも予防や改善方法は異なります。誤った対処方法をしてしまうとむし歯が悪化していく可能性もあるので注意が必要です。
原因は何なのか判断して、適切な対応をしていきましょう。
セルフケアと歯医者でのクリーニングで汚れを除去
日ごろから、セルフケアで歯垢が付着しないように丁寧に歯を磨くことが大切です。この時、歯の表面を傷つけないために使用する歯磨き粉は研磨剤が入っていない「ペーストタイプ」がお勧めです。
歯ブラシと併せて、歯間ブラシ・デンタルフロスを使って磨き残しを防ぎましょう。
しかし、残念ながらどんなに頑張って歯磨きをしても歯ブラシが届かない場所や少しの磨き残しにより歯石が付着してしまいます。
普段の歯磨きと並行して定期的に歯科医院で安全に歯石除去のクリーニングを受けましょう。この時に磨き残しが多い場所やブラッシング指導も受けることができます。
虫歯・歯の欠け・表面のヒビは歯医者さんで「修復」
表面がザラザラしている程度のむし歯は削ることもせず、フッ素やキシリトールで再石灰化させる予防処置で改善できることもあります。
進行した小さい初期のむし歯だと、少し削り白い詰め物をする治療で終わることがほとんどなので一度で終わることができます。
歯の欠けは大きさにより変わってきますが、尖っている箇所を丸めるかひどく欠けている場合は欠けている箇所を補う必要があります。
表面のヒビは痛みなどの症状の有無により変わってきます。
浅いヒビだと症状もないのでヒビの原因が歯ブラシを強くあてているのか、歯ぎしりや噛む力が強いなどの判断をしてもらいましょう。深いヒビは神経が残っている歯の場合、酷い痛みが生じます。ヒビにより歯が破折してしまうので、歯の神経を抜く治療になり、治療回数も大幅に増えてしまいます。
乳歯はザラザラしている
お子さんの歯がザラザラしていて不安に感じる保護者の方も多くいます。
乳歯のザラつきにもいくつかの原因がありますが、もともと乳歯は永久歯に比べると歯の表面が粗いためザラザラした感じがします。特に生えたばかりの乳歯はザラザラしていて、ガタガタしている場合が多いです。この場合は病気などではなく、赤ちゃんに多く見られる先天性のものなので経過観察することがほとんどです。
後天的なものは、食事をするようになると歯垢や歯石が付着したりむし歯になったりするので、大人と同様にザラザラする原因になります。
また、食べ物や飲み物の酸によって歯の表面が溶けてしまう酸蝕歯(さんしょくし)でも歯がザラザラしてしまいます。
お子さんの歯の状態を知るために、歯医者を受診することが一番です。1歳半健診や3歳健診も無料で行っているので、歯の状態を把握して、どんなセルフケアをすればいいか相談しましょう
歯のザラザラが気になったら歯医者さんに診てもらおう
歯がザラザラする原因は様々あります。理由を突き止めて改善することが大切なので舌で触ってザラザラすると感じたら早めに歯医者を受診しましょう!
そして、歯医者を受診することで、今どんなセルフケアが必要なのかレクチャーしてもらえ、むし歯や歯石を効率的に予防できます。
歯がザラザラする前に定期的に歯科健診を受けていれば、むし歯の早期発見につながり治療も簡単に終了します。毎日のセルフケアと定期健診を受けて歯の健康を長く保つようにしていきましょう。