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治療した差し歯が痛い!被せ物に痛みが出る理由と対処法


「治療が終わった歯なのに痛みが出た」と来院される方は少なくありません。原因が分からないと不安ですよね。痛みだした時期や原因にも様々な理由がありますが、放置することで悪化してしまう可能性もあるため注意が必要です。
自分の歯に何が起きているのか?痛みを落ち着かせるにはどうしたらいいのか?今回は、差し歯(被せ物)が痛む理由と対処法などについてお伝えしていきます。

治療したはずの歯が痛み出す理由とは?

「差し歯」とは、虫歯などで歯を削った後に被せる「人工の歯の被せ物」のことです。
神経が残っている・残っていないに関わらず、「被せ物をしたらもう痛むことがない」という分けではありません。

また、「差し歯=ブリッジ・インプラント・入れ歯」と思われる方もいらっしゃいますが、これらは歯が無い部分の治療方法です。痛みが出ている部分は「歯茎」「歯が無い部分を支えている歯の根っこがある歯」の可能性があります。

それでは、被せ物(差し歯)が痛む原因は一体何なのでしょうか?

被せ物の歯が痛み出す5つの原因

1.被せ物が合っていない
歯の治療をしたばかりの頃、被せ物に慣れるまでは違和感が出るかもしれません。
・噛み合わせが高く感じる
・隣の歯との隙間がきつく感じる
・熱いもの・冷たいものがしみる など

特に差し歯の噛み合わせが合っていないと、歯茎や歯に負荷がかかり痛む原因になってしまいます。治療後数日経っても違和感が改善されなければ、一度治療してもらった歯科医院に相談してみましょう。

2.虫歯が進行している
差し歯の治療後、しばらくしてから痛みがでることがあります。この場合は、差し歯と歯・歯茎の間に「隙間」ができているかもしれません。隙間に汚れが溜まっていたり、接着しているセメントが劣化して被せ物が外れかけていたりすると、虫歯の原因となってしまうのです。
また、「神経のある歯」に被せ物をしてある場合は痛みを感じて虫歯に気付くことがありますが、「神経の無い歯」では虫歯の発見が遅れてしまいやすいので注意が必要です。
虫歯が大きい・再治療を繰り返すとなると、自分の歯を残すことが難しくなってしまいます。

3.歯の根っこが割れている
歯の根っこが割れる原因には「転ぶ」「ぶつける」以外にも、神経を取った歯が「負担に耐え切れず割れてしまう」ということがあります。
「治療して歯は治ったんじゃないの?」と、思われる方もいらっしゃるもしれません。確かに以前のように噛むことはできるのですが、元の健康な歯の状態とは異なります。
神経には歯に栄養を与えて強くする役割があります。しかし神経を失ってしまうと、歯は水分と栄養不足により枯れ木のように乾燥し、ヒビ割れやすくなってしまうのです。

前歯や奥歯でものを噛むと痛い時は、歯根破折の可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。

4.歯の根っこの先に病気ができている
神経を取った差し歯に痛みがでていませんか?神経を取る処置をした歯は、歯の内部の空間に雑菌が入り込むと、根っこの先端に炎症を起こし、膿が溜まってしまうことがあります。放置しておくと顎の骨を溶かしてしまうため、被せ物を外して再治療が必要です。

主に「噛むと痛い」「歯が浮いた感じがする」「歯茎から膿が出る」などの症状が挙げられますが、ほとんど痛まない場合もあるので注意しましょう。

5.歯周病になっている
差し歯の周りに磨き残しや汚れが付着したままだと、歯石がこびりつきやすくなり歯茎が腫れて痛むことがあります。
歯石取りなどの歯周病治療をせずそのままにしておくと、歯を支えている顎の骨が溶けて歯茎がやせていくため、「被せ物が合わない」「しみる」といった問題を引き起こすケースも。歯周病が進行すると歯がグラグラするようになり、歯を失うことにもつながりかねません。


差し歯が痛む原因や症状は、人によって様々です。時間の経過とともに引き起こされる問題や歯以外の病気が原因の場合もあるため、痛みがでた時は早めに歯科医院を受診しましょう。

すぐにできる!応急的な対処方法

歯医者に行けない時は、どうしたらいいの?

基本的には、痛みが出たら早急に歯科医院を受診することが最善です。しかし、仕事などでどうしても都合がつけられないという場合もあるかもしれません。
そのような時には、どうしたら良いのでしょうか?

≪ロキソニンなどの市販の痛み止めを飲む≫
痛みが我慢できない時は、用法用量を守って痛み止めを服用しましょう。運転や仕事がある方は、眠気を引き起こす成分が含まれていないか注意してください。
ただし、長期的に痛みが続く場合は、市販薬の服用を続けずに受診をしましょう。

≪頬を冷やす≫
痛みの原因が虫歯の場合、氷を口に含んで冷やすと更に痛みが増してしまいます。直接冷やすよりも、保冷剤をハンカチなどで包んだものや、冷えピタなどの冷却シートを頬に当てて痛みを和らげましょう。

≪歯を磨く≫
被せ物をした歯は、汚れが溜まりやすく、隣の歯との間がきつくなっている場合があります。また、食べカスが歯に挟まり、圧迫されて痛みがでているかもしれません。
この場合、歯ブラシや糸ようじ、歯間ブラシなどで、丁寧に歯磨きをすることで落ち着くことがあります。ただし、強く磨きすぎると歯茎を傷つける可能性もあるので、優しく磨くように心がけましょう。

歯の痛みを悪化させるNG習慣

血行が良くなると痛みが悪化するため、「飲酒」「運動」は控え、「入浴」もシャワー程度にとどめましょう。また、患部への負担を減らすため、「喫煙」「刺激の強い飲食物」も避けてください。

差し歯が長持ちするために定期的なお手入れを

差し歯の治療をした後、食事や会話など今までのように気にせず過ごしたいですよね。しかし一度治療をした歯は、健康な歯に比べて様々なトラブルが起こりやすくなります。だからこそ、差し歯やお口の問題を早期発見することが非常に大切なのです。

あなたの歯をこれ以上削らないためにも、歯科医院での定期的なお手入れをこれからの習慣にしてみてはいかがでしょうか。


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