銀歯を白くしたい!保険や自費診療による8つの方法
目立つ銀歯を白くする方法8選!!
白い歯に銀歯があると目立ってしまい気になることありますよね。
口をあけて、とびきりの笑顔で笑った写真を見返すと銀歯がチラリ。。。
そんな銀歯を白くする方法は自費診療だけではなく保険診療でもあります。
どちらもメリットとデメリット両方あるので、銀歯を白くしたいと思われる方は1度確認して参考にしていただければと思います。
1.銀歯を白くする4つの保険診療
①コンポジットレジン
②硬質レジン前装冠
③硬質レジンジャケット冠
④CAD/CAM冠(ハイブリッドセラミックレジン冠)
2.銀歯を白くする4つの自費診療
①オールセラミック
②ハイブリッドセラミック
③ジルコニア
④メタルボンド
3.早急に銀歯を白くする方法(1日で治療終了も可能な場合も)
①最速で被せ物や詰め物が作れる方法
②ホワイトコート(マニキュアのように歯の表面に塗るタイプ)
※下記に記載している治療費の目安は、あくまで御参考程度に留めていただければと思います。お口の中の状態、治療方針などによって適用される治療および費用が変わることがあります。
銀歯を白くする4つの保険診療
①コンポジットレジン
比較的小さい虫歯の治療に使われる材質です。
銀歯からやり変える場合は、銀歯の詰め物を外した後、ペースト状のレジンを流し込んで詰め直し、光を当て固めます。
レジンはプラスチックのような樹脂素材で、種類も多く、歯の色に近づけることができます。
<メリット>
- 天然歯に近い色味になりやすい
- 削る量が少なく歯の健康な部分を残しやすい
- 金属アレルギーを引き起こさない
- 治療が1回で終わることが多い
<デメリット>
- 樹脂素材のため長年使用すると変色しやすい
- 強度が低いため小さい詰め物に限定される
- 咬耗・摩耗しやすい
<治療費の目安>
保険適用で2000円程度
②硬質レジン前装冠
主に前歯の治療で使用される被せ物です。
金属冠表面に白色のレジン(樹脂)をコーティングすることで、見た目を白くできます。
保険適用範囲は前歯から 3 本目まで(中切歯・側切歯・犬歯)です。
<メリット>
- 内面は金属のため強度があり、ブリッジなどにも使用可能
- 見た目が白くなる
<デメリット>
- 保険適用範囲が前歯から 3 本目までしかない
- 表面が樹脂素材のため着色しやすい
- 樹脂素材は傷つきやすく汚れもつきやすい
- 自費のセラミック素材より色の種類が少ない
- 裏面は銀歯なので角度によっては見えることもある
- 内面の金属により歯茎が黒ずむことがある
<治療費の目安>
保険適用で1本5000円程度
③硬質レジンジャケット冠
硬質レジン前装冠は内面に金属が使用してある被せ物ですが、硬質レジンジャケット冠は金属が使用されていない、レジン(樹脂)のみの被せ物です。
保険適用範囲は前歯から5本目まで(中切歯、側切歯、犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯)の歯です。
<メリット>
- 見た目が白くなる
- 金属アレルギーを引き起こさない
- 金属により歯茎が黒ずむ心配がない
<デメリット>
- レジンは飲食物などの色を吸収しやすく変色しやすい
- 材質がレジンのみのため強度が低く欠けたり割れることもある
- 強い力のかかる部位には適さない
- 大臼歯は保険適用にならない(保険適用の場合、大臼歯の被せ物は基本的に銀歯です)
④CAD/CAM冠(ハイブリッドセラミックレジン冠)
ハイブリッドセラミックレジンとは、セラミック(陶器)とレジン(樹脂)を組み合わせた材質です。
その材質をコンピューター上で設計・製造した被せ物がCAD/CAM冠です。
以前は小臼歯(前から4番目と5番目)のみの適用でしたが、現在では適用範囲が広がり前歯から第一大臼歯まで使用できます。
(ただし、第一大臼歯に使用する場合は第二大臼歯が残存しているのが条件です)
<メリット>
- 金属アレルギーを引き起こさない
- 治療期間が短い
- 硬質レジンジャケット冠に比べ高い強度をもつ
<デメリット>
- セラミックのみで作成した物よりはレジン(樹脂)が含まれるため摩耗・咬耗しやすい
- 長年使用すると変色する
- 強度の関係で歯ぎしりや食いしばりのある方には不向きなこともある
- 自費の物より色の選択肢が少ない
<治療費の目>
保険適用で6000円〜8000円程度
銀歯を白くする4つの自費診療
①オールセラミック
セラミック(陶器素材)のみでできている詰め物や被せ物のことです。
セラミックは最も天然歯に近い材質です。
金属が使われていないため発色が良く、また変色や劣化がしにくいので歯の白さが長持ちしやすいです。
<メリット>
- 天然歯にかなり近い白さや透明感を再現できる
- ホワイトニングでも白くできない歯も白くできる
- レジン(樹脂)や金属素材と比べ経年劣化が少なく変形・変色しにくい
- 金属アレルギーを引き起こさない
<デメリット>
- 銀歯よりも衝撃に弱いため割れることがある
- 食いしばりや歯ぎしりがある方は不向きなこともある
- 銀歯に比べ歯を削る量が多い
- (金属は強度が高いため薄くても良いが、それに比べセラミックは強度が低いため厚みをもたせる必要がある)
<治療費の目安>
詰め物6〜8万円程度 被せ物8〜20万円程度
②ハイブリッドセラミック
セラミック(陶器)とレジン(樹脂)を組み合わせた材質です。
詰め物や被せ物に使用することができます。セラミックが含まれているので自然な白さになりやすいです。
ただ、オールセラミックと比べるとレジンが含まれているため変色や劣化がしやすいです。
<メリット>
- オールセラミックよりは安価
- 金属アレルギーを引き起こさない
- レジンよりは自然な白さで、劣化しにくい
<デメリット>
- レジンが含まれているため変色しやすい
- オールセラミックよりは傷きやすく、咬耗・摩耗しやすい
③ジルコニア
別名人工ダイヤモンドとも呼ばれます。
その名の通りセラミック系素材の中でも特に強度が強いです。
色も白く、より天然歯に近づけた加工も可能です。
<メリット>
- 劣化や変色がしにくく、長年使うことができる
- 高い強度をもつため削れたり割れにくい
- 透明感のある白色で見た目が良い
- 金属アレルギーを引き起こさない
<デメリット>
- 完成した物は研磨や微調整が難しく、合わない場合は再作成になり治療期間が延びることもある
- 金属と比べ歯を削る量が若干多い
<治療費の目安>
詰め物4〜6万円程度 被せ物を10〜20万円程度
④メタルボンド
金属冠の外側全面にセラミックをコーティングした被せ物のことです。
金属の強度とセラミックの審美性を併せ持った素材です。
<メリット>
- 強度が高く割れにくい
- 変色しにくい
- 全面が白いので見た目が良い
<デメリット>
- 金属アレルギーの方には不向き
- 内面に金属が使用されているため、歯茎が黒ずむことがある
<治療費の目安>
詰め物4~6万円程度、被せ物10~20万円程度
早急に銀歯を白くする方法(1日で治療終了も可能な場合も)
①最速で被せ物や詰め物が作れる方法
CAD/CAMシステムでは最速1日で被せ物や詰め物の作成が可能です。
歯の形を3次元画像でコンピューターに取り込み、セラミック製の被せ物や詰め物を約1〜2時間で作成することが可能です。
この方法をセレック治療やセレックシステムと呼びます。
従来ではこの作業を手作業で行っていたため時間がかかりました。(1~3週間程度)
時間が合わず歯科医院に通うのが難しい方、近々イベント(結婚式など)があり銀歯を白くやり変えたい方に最適です。
ただ、この治療が適応しない場合もあるので1度歯医者で確認してもらいましょう。
<治療費の目安>
詰め物4~6万円程度 被せ物10~13万円程度(自費診療扱いになります)
②ホワイトコート(マニキュアのように歯の表面に塗るタイプ)
この方法は歯科医院でもよく使われる白いレジン(樹脂)を使用します。
レジンを歯に塗り、光を照射し固めることで、歯を白くすることができます。
1度の来院で歯を白くでき、銀歯などにも使用可能なため、急なイベント時にも利用できます。
歯科医院で塗布する場合と市販品を使用する2つの方法があります。
歯科医院で塗布するほうがムラができにくく長持ちしやすいです。
効果は短くて2週間、長い方だと1年持つ方もいらっしゃいます。
歯科医院には保証期間内なら無料でやり直してくれる所もあるので安心して利用しやすいです。
<治療費の目安>
1本1500~3000円程度(自費診療扱いになります)
理想の白い歯にするために自費診療を選ぶ方も増えています
保険適用の治療は安価で治療法として選択しやすいです。
ただ、自費診療は、強度もあり見た目が良く、変色などの経年劣化が少ない等、正しくケアしていただければ長く綺麗な状態で使うことができます。
歯は生活に欠かせないもので、機能も大切ですが、口元から見える“歯”で顔の印象も変わります。
“高価であっても、できるだけ長い間、綺麗な白い歯のままでいたい”、“綺麗な笑顔でいたい”そのような理由で自費診療を選ばれる方も増えています。
金額は大きな判断材料になりやすいですが、長い目で見つつ、それぞれの特徴も知った上で御自身に合った治療方法を見つけてくださいね。
それぞれの材質の違いから適応する治療、適応しない治療もあるため、
まずは当院へご相談ください。患者様のご要望を伺ったうえで、最適な治療法をご提案させていただきます。