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舌苔が白い原因とは?考えられる体調不良のサインと正しいチェック法

【監修:歯科医師 篠﨑章敬】



鏡を見たとき、舌が白っぽく見えて驚いたことはないですか?

舌には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる白い汚れのようなものが付くことがあります。
舌苔は健康な人の舌にも普通に見られ、体の健康状態のサインとしての役割も担っています。
舌苔が厚かったり色が違ったりなど、いつもと様子が違う場合は、自分でも気づかない体調不良が潜んでいるかもしれません。

この記事では、舌苔が白い理由と、体調との関係、病気が隠れているケース、そして正しいセルフチェックとケアの方法をわかりやすく解説します。

舌苔とは何?舌が白いのはなぜ?

舌苔とは、舌の表面に付着した白っぽい苔状のもののことです。

舌の表面には細かい凸凹があり、そこに食べかすや剥がれた粘膜、細菌、唾液の成分などが混ざって溜まることで舌苔ができます。
舌苔が付着していることによって舌はうっすら白く見え、それ自体は珍しいことではありません。
舌が淡いピンク色をしており、白い舌苔が薄く付着しているのは正常で健康な状態です。


しかし、舌苔の色が濃い白で、こってり分厚く付着している場合は、以下のような原因が考えられます。

舌苔が白く厚くなる主な原因

1. 口腔ケア不足
歯磨きや舌みがきが不十分だと、食べかすや細菌が舌の表面に溜まりやすく、舌苔が増えます。

2. 口の乾燥
唾液にはお口の中の汚れを洗い流す働きがあります。
口呼吸のクセや加齢による唾液分泌量の減少で口が乾くと、舌苔が白くなりやすいです。

3. 体調不良や疲労
体調不良や疲労の影響で免疫力が落ちていたり、胃腸の調子が悪かったりすると、舌苔が増えることがあります。
ストレスや睡眠不足も原因になります。

4. 食生活の乱れ
柔らかい物ばかり食べる習慣があると、舌があまり刺激されないため、舌苔が溜まりやすくなります。
アルコールや喫煙も舌に負担をかけます。

舌苔が白い時に考えられる病気

通常の舌苔なら心配いりませんが、舌苔の色が黄色や黒っぽい色になっていたり、痛みなどの症状が長く続いたりする場合は、他の病気が隠れている可能性があります。

● 口内炎
アフタ性口内炎は赤く縁取られた白い潰瘍が特徴で、舌にできることがあります。
強い痛みが伴うことが多いですが、ほとんどが自然に治ります。

● 白板症
舌や歯茎、頬の内側の粘膜が白く厚くなる病気です。痛みはなく、こすっても取れません。
しかし、放置すると口腔がんのリスクがあるため、早めの受診が必要です。

● 口腔カンジダ症
口の中の常在菌「カンジダ菌」が増殖して発症する感染症です。白い苔状の斑点が舌や歯茎につきます。ガーゼなどでこすると剥がれるのが特徴です。

● 舌がん
主に舌の側面にしこりとして発症します。白い膜が張っているような症状が出たり、治らない口内炎のように感じたりすることがあります。
特に「2週間以上治らない」「口内炎の周りに痛みやしこりを感じる」場合は早めに受診をしましょう。

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白い以外の舌苔の色も要チェック

舌苔は白いだけではなく、色が変わることがあります。
その変色の仕方によって、体の状態や不調を読み取ることができます。

●黄色い舌苔
風邪や胃の不調、過食などで見られます。

●黒い舌苔
抗生物質の副作用や免疫力低下、喫煙などが原因で起こることがあります。重大な疾患である場合もあります。

●紫色の舌(舌苔ではなく舌自体の色)
舌が紫色に見える場合、血行不良や体の冷えが疑われます。

舌苔セルフチェックと正しいケア

健康な舌は「舌自体は薄いピンク色で、うっすら白い舌苔が付いている状態」です。

ご自身の舌を鏡で見てみて、異常がないか確認してみましょう。

【チェックポイント】

  • 舌苔の色(白さが濃くないか)
  • 舌苔の厚さ(急に厚くなっていないか)
  • 痛みやしこりがないか
  • 口臭が強くないか

もし舌苔が正常と異なる場合は、以下のケアを試してみてください。
それでも改善されないようなら、歯科を受診して相談してみましょう。

【ケア方法】

  • 1日1回、やさしく舌ブラシで舌苔を除去する
  • 水分をしっかり摂る
  • 食事でよく噛んで唾液を増やす
  • 口呼吸を減らす

まとめ:舌と舌苔の状態で体調チェックを

舌や舌苔は健康のバロメーターになります。
歯磨きの際には舌の状態もチェックするようにしましょう。


毎日のチェックが習慣になれば、舌の状態の変化に早く気づくことができます。それによって、自覚していなかった体調不良が発覚したり、大きな病気の早期発見に繋がったりする可能性があります。

もし、舌の表面の白い汚れが目立ち、厚くなってきていると思ったら、まずは口腔ケアや生活習慣を見直してみてください。

それでも白い汚れが取れなかったり、痛みなどの症状があったりする場合は、早めに歯科や口腔外科を受診・相談しましょう。

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