よく噛むことは食中毒を防ぐ?
大垣 歯科 カルナデンタルクリニック 篠崎でございます。
突然ですが、
夏に向かって胃の準備は整っていますか???
夏の食中毒よく聞きますよね。。。
以前、唾液の素晴らしさ、噛むことの大事さについて書きましたが
今回も少し違った方面から
外来性細菌の毒性を弱めるのは、まず唾液です。
唾液には免疫酵素や殺菌剤が含まれています。
よく噛むことで食物にまんべんなく唾液が浸透し、細菌を弱らせることができます。
次に、よく噛む事で胃酸が多く分泌され、酸性が強まり、
pH2くらいになりこの環境で生きられる細菌はピロリ菌だけです。
※ピロリ菌…胃潰瘍の原因菌
食物に付着した細菌は胃液によって殺されるはずですが、
何かの理由で小腸に達し、食中毒が発生します。
その理由には二つあり
一つは、早食いにより、食物が唾液に浸透せず食べたものは、塊で胃の中に入り、
胃液にあまり触れずに小腸へ送り出してしまうからです。
もう一つは、食中毒に水分を多量に取ると胃酸は薄められ、食物を小腸に送り出してしまうからです。
日本人が東南アジアへ旅行中に食中毒を起こすことがよくあります。
これも暑さよる多量の水分摂取と食べ方が大いに関係していると思われます。
コレラ菌はpH5 O-157菌はpH4で死滅します。
つまり噛むということで唾液が出て、胃腸の消化を助ける
わかっていたことですが、こういった方面から改めて見ると噛むことの大事さ、わかりやすくないですか?
自分も意識して噛んでる回数を計りましたが、ほとんど噛んでないですね
ただ、患者さんに伝えていく身として、頑張って食生活変えていきます。
みんなで身体に優しい食生活を送れるようにやっていきましょう
大垣 歯科 カルナデンタルクリニック 篠崎でした。