カルナデンタルクリニックのインプラント治療
インプラント治療とは失ってしまった歯の代わりに顎の骨に人工の歯根(チタン)をうえて、その上に人工の歯を作る事です。
失った歯を補う方法としては入れ歯やブリッジがポピュラーですが、これらはズレたり周りの歯にダメージを与えたりといったデメリットがあります。インプラント治療はこうしたデメリットがなく、しっかり固定できることが特長です。自分の歯のような感覚で咬む事ができるうえ、固定式のため入れ歯のような着脱の手間がありません。
インプラント治療で埋め込む人工歯根は、骨と結合する性質を持ったチタン製。そのため、本物の歯と同じように骨に固定されるのです。また、人工歯根の上からはセラミック製の人工歯を装着するため、見た目も本物の歯と見分けがつきません。しっかり噛める、本物の歯とほとんど変わらない歯が手に入る治療――それがインプラント治療です。
※カルナデンタルクリニックでは機能的にも審美的にも大変優れたアストラテック インプラントを使用しております。
インプラント治療と他の治療との違い
インプラント治療
メリット
- 自然で美しい見た目になる
- 本物の歯と同等の噛み心地が得られる
- 適切なメインテナンスで長期間使える
- 周りの歯にダメージを与えない
- 顎の骨がやせない
デメリット
- 費用が高額になる
- 外科手術が必要
- 治療期間が長い
入れ歯
メリット
- 治療期間が短い
- すぐに一定の機能を取り戻せる
- 保険適用の入れ歯は費用が安い
デメリット
- 目立ってしまうことがある
- ズレたり外れたりすることがある
- 食べかすなどが詰まりやすい
- 長期間使用すると顎の骨がやせる
- 噛める力は天然の歯と比較して、部分入れ歯35%、総入れ歯11%
- 部分入れ歯の針金がかかっている歯はやがて失われる確率が高い
ブリッジ治療
メリット
- ズレにくく、しっかり噛める
- 噛み合わせを整えられる
デメリット
- 健康な歯を削る必要がある
- 周りの歯に負担がかかる
- 長期間使用すると顎の骨がやせる
- 平均生存期間は約7年
術前シミュレーションソフト『シムプラント』によるインプラント治療
『シムプラント』はCTを撮影させていただいた後にコンピュータの解析により、複雑な顎の骨の3次元的イメージをご覧いただいたり、骨の密度を算出して適切なインプラントの埋め込み位置や角度をシミュレーションしてご説明を差し上げることができます。
コンピューター上でインプラントのベストポジションを決定した後は、この理想的な位置に実際にインプラントが埋入できるようにするための手術用ガイドを作成します。シミュレーションソフトと手術用ガイドの組み合わせにより、成功率が飛躍的に高まっています。
カルナデンタルクリニックでは患者様に心より安心してインプラント治療を受けていただくためCTの撮影をご依頼しております。
当院のCTは被ばく線量も極めて低く、東京⇔ニューヨーク間を往復する時の半分程度です。
アストラテックインプラントの特徴
アストラテックインプラントは、インプラント発祥の国であるスウェーデンに本社があります。世界3大メーカーを構成する1社として絶大な信頼を得ています。最近は低価格を売りにする新興メーカーも多数存在しますが、最大の違いは歴史に裏付けされた安全性です。
自動車分野で安全性能に定評のあるボルボやメルセデス・ベンツも、過去の膨大なデータ収集と分析にもとづいて安全性能を日々追求していることは広く知られています。
アストラテックインプラントは、35年におよぶ歴史を有するメーカーとして、実際の患者さんでの膨大な使用データを保有しており、より安全で、かつ治療時の負担が少ないインプラント開発において新興メーカーの追随を許しません。
インプラントは体内に入る人工臓器だからこそ、カルナデンタルクリニックでは安全を最優先に考えています。
インプラント治療の流れ
インプラント治療は、下記の流れに沿って行なっていきます。
1.初診・カウンセリング
ご来院いただいて治療に関するご要望をヒアリングするほか、治療の概要などをご説明します。
2.検査(レントゲン撮影・模型製作・CT撮影):初診の翌日
インプラント治療に必要なデータを得るために、レントゲン撮影や模型製作、CT撮影を行います。
3.治療計画:検査の一週間後
検査結果が出たら、その内容をもとに詳細な治療計画を立て、患者様にご説明します。
当院では、『シンプラント』という世界トップシェアの解析ソフトを使用しています。CT撮影で得たデータにもとづいて神経や血管の位置関係を解析し、安全確実なインプラントの位置を導き出すことができるソフトです。骨の硬さや厚みなども把握できるので、手術時間の短縮にもつながっています。
治療計画にご納得いただければインプラント治療を開始していきます。
4.インプラント手術:治療計画の翌日
治療計画にしたがって、手術を行います。麻酔を使用して痛みが出ないようにしていますので、ご安心ください。解析ソフト『シンプラント』で導き出した理想的な位置にインプラントを埋入できるよう、手術用ガイドを使用します。極めて高い精度で埋入することができ、従来と比べて手術時間も短縮されています。
5.被せ物装着:手術から2〜4ヶ月後
手術から2~4ヶ月間は治癒期間を設けて、インプラントと骨が結合するのを待ちます。
結合が確認できたら被せ物を装着し、ケア方法の指導などを行います。
6.治療完了
これでインプラント治療は完了です。完了後は、自宅でのケアと定期健診を継続して健康を維持してください。
天然の歯と同様に、ケアを怠ると歯周病(インプラントの場合は「インプラント周囲炎」とよびます)のリスクが高まりますので、ご自宅でのケアと定期健診を当院では重視しています。
7.定期健診
自宅でのケアだけでは汚れを十分に除去できません。定期的に医院で検診を受けてクリーニングやインプラントの調整を続けることで、長年にわたって使い続けることができます。
※カルナデンタルクリニックでは機能的にも審美的にも大変優れたアストラテックインプラントを使用しております。
インプラントオーバーデンチャーも取り扱っています
インプラントオーバーデンチャーとは
特殊なアタッチメントのを顎の骨に埋め込み、それを固定源として総入れ歯を取りつける方法です。
すべての歯をインプラントにするのは金銭的にも身体的にも大きな負担がかかり、歯茎切開を行うので体への負担も大きいというデメリットがありますが、インプラントオーバーデンチャーなら、どちらの負担も最小限に抑えながらしっかり噛める歯が手に入ります。
マグネットアタッチメントタイプの治療とは
カルナデンタルクリニックではマグネットアタッチメントタイプのインプラントオーバーデンチャーを行なっています。
マグネットアタッチメントタイプではマグネットを使用することで着脱によるインプラント支台への負担を軽減でき、 コスト・費用に関しても既存の入れ歯を使用することができるので安くおさえることができます。
インプラントオーバーデンチャー(マグネットアタッチメントタイプ)の利点
●治療期間が短いため、体への負担が最小限に抑えられます
インプラントの治療期間が約3~4ヶ月であるのに対してインプラントオーバーデンチャーは約2ヶ月弱の期間で治療を行うことが可能です。
●治療費が安くすみます
インプラントのように1本ずつ手術を行う必要はないので当然治療費も安く抑えることができます。
●取り外しや交換が容易にできます
固定式のインプラントと異なり、取り外しを行うことができます。また修理などの調整も行うことも可能です。
インプラントの治療期間が約3~4ヶ月であるのに対してインプラントオーバーデンチャーは約2ヶ月弱の期間で治療を行うことが可能です。
ブリッジ治療と比較したメリット
ブリッジ治療では健康な両隣りの歯を削ってしまうばかりか、長期間ブリッジを行うことで両隣りの歯が痛み、 最終的にグラグラになってしまうケースもあります。
インプラントオーバーデンチャーであれば両隣りの歯を痛めることなく長い期間安心して使用することが可能です。
インプラントオーバーデンチャーが必要なケース
- 顎の骨が吸収されて発音に問題がある場合
- 一般的な入れ歯では固定できない状況である場合
- 現状の入れ歯では見た目に問題がある場合
- 現状の入れ歯がズレて合わなくなっている場合
- お口の中の衛生管理がしづらい状況である場合
- 経済的理由からインプラント治療が難しい場合 など
もっと知りたいインプラント治療
インプラント治療についてのよくある質問に、Q&A形式でお答えします。
Q. インプラント治療は誰でも受けられますか?
A. 顎の成長が完了している成人の方であれば基本的には誰でも受けられますが、条件によっては安全性を考えて治療を避けたほうがいい場合もあります。下記のような場合は、ご相談ください。
- 妊娠中の場合
- 全身疾患がある場合
- 喫煙している場合
- 歯周病にかかっている場合
- 骨の量が少ない場合 ...など
Q. 治療は痛みますか? また、どれくらい長持ちしますか?
A. 治療前には必ず麻酔を行いますので、治療時に痛むことはありません。麻酔が切れると痛むことがありますが、鎮痛剤を出しますので特に日常生活への支障は出ません。ご安心ください。
また、インプラントは適切なケアをしっかり継続していれば20年以上経過しても使い続けることが可能です。ただし、ケアを怠ると短期間で抜け落ちることもありますので、日頃のブラッシングや歯科医院での定期的な検査は必ず続けましょう。
Q. インプラント治療はどんな人に合っていますか?
A. 歯を失ってしまった成人の方であれば誰でも問題なく取りつけることができますが、特におすすめしているのは、下記のようなお悩みをお持ちの方です。
- 入れ歯を何度も作り直している
- 入れ歯のバネが気になる
- 健康な歯を削るブリッジに抵抗を感じる ...など
Q. インプラントは高齢者にもおすすめですか?
『人生100年時代』という言葉がよく聞かれるようになりました。ただし、寝たきりになって長生きするのではなく、自立して健康で長生きできるにこしたことはありません。
いつまでも自立した生活を続けるには、要介護の原因となる病気やケガを予防することが大切です。介護予防、フレイル(虚弱)予防、認知症予防、などの観点から、多品目の食物を摂取することの重要性が注目されています。ところが、歯を失って栄養摂取能力が低下すると食事が偏ってしまい、その結果、要介護となるリスクが高まります。
歯をしっかり噛める状態に維持することで、要介護の期間を少なくすることが可能です。
高齢になっても治療が受けられるよう、手術の負担を少なくできるインプラント治療や、総入れ歯や部分入れ歯をインプラントで安定させる方法などの治療方法もあります。
Q. インプラントを長持ちさせるには?
インプラントを長持ちさせるポイントは大きくわけて2つです。
まず、治療がしっかりできていることが大切です。インプラントが食事の際の負荷に耐えうるためには、正しい位置に、正しい長さ・直径のインプラントを入れることが重要です。手術中に感染がないよう、滅菌や衛生体制も大切です。
次に、もうひとつ非常に重要なポイントが、インプラント治療が終わった後のメインテナンスです。インプラントは天然の歯ととても似た構造です。そのため、天然の歯と同じようにしっかり噛めるというのが最大のメリットです。しかし同時に、天然の歯は歯周病になるリスクがあります。インプラントも、常にその周囲に汚れがたまった状態にあると、歯周病のような病気(インプラント周囲炎)になるリスクがあります。予防方法は、正しい歯磨き(セルフケア)と、定期的な歯科医院でのクリーニングです。当院ではクリーニングの予約が取りやすいよう、同規模の歯科医院と比較して約2倍の歯科衛生士が勤務し、予防に力を入れています。