しっかり噛める「テレスコープ義歯」
テレスコープ義歯は、高度な技術力を要する治療方法のため広くは普及していませんが、
「入れ歯なのにしっかり噛める」「インプラントと違い手術が不要」などそのメリットは大きく、歯科医師の間で今最も注目されている治療法の一つです。
当院では、テレスコープ義歯の治療を行っております。
今、お使いの入れ歯でお悩みの方は、一度ご相談ください。
一般的な入れ歯との違い
固定方法
固定方法の違いが最大の特徴です。
一般的な入れ歯(保険診療の入れ歯)は、ただ、入れ歯を針金で隣の歯にかけるだけの固定方法です。そのため、どうしても上下左右、斜めに動いてしまいます。その結果、不安定になり「固い食べ物が噛めない」「しゃべっている途中で外れそうになる」「歌が歌いづらい」などでお困りの方が少なくありません。
このテレスコープ義歯は、針金だけでなく、ご自身の歯に留め金のような装置を複数装着することで、入れ歯が固定される支持ポイントが複数箇所になるように作製されています。作成には高度な技術が求められますが、左右や上下、斜めへの動きがなくしっかり固定されることが最大の利点です。
健康な歯への負担が少ない
一般的な入れ歯(保険診療の入れ歯)は、噛んだ時に入れ歯の部分に対してかかった力のほとんどが、針金を経由して隣の歯にかかっていきます。その度に揺さぶられることとなり、針金のかかっている歯はだめになりやすいとされています。その結果、小さかった部分入れ歯が次第に大きな部分入れ歯となり、やがては総入れ歯となっていきます。
テレスコープ義歯は、力の負荷を分散できる構造になっているので、残された健康な歯へのダメージがほとんどありません。
治療期間が短い
歯を失った際に、最もしっかり噛める治療法はインプラントです。ただし、インプラント治療には手術が欠かせず、治療期間も数ヶ月〜半年、場合によっては1年程度かかります。
その点、このテレスコープ義歯であれば手術も必要ありません。
固いものも噛める・食べ物が挟まりにくい
入れ歯では軟らかいものしか噛めない、とほとんどの方が思われていると思います。保険診療の入れ歯は使用できる材料や入れ歯の形態などに制約があるため、しっかり固定できる入れ歯とはならないのが実情です。しかし、テレスコープ義歯のようにしっかり固定することができれば、相当固い食べ物でも噛むことが可能です。
また、入れ歯は食べ物が挟まりやすい、という問題も、入れ歯が不安定で動いてしまうために、食べ物がすき間に入り込み起こります。しっかりと固定できていれば、食べ物は挟まりにくくなります。
寝る時に、はずさなくてよい
一般的な保険診療の入れ歯は素材も分厚く、違和感が大きいため、就寝時は外される方がほとんどかと思います。このテレスコープ義歯は、自然なフィット感であり、取り外さなくても快適にお休みいただけます。お口の中に歯がない部分があるとかみ合わせのバランス悪化や、お口周囲の筋肉の萎縮などにつながるケースもあります。
汚れがつきにくい
このテレスコープ義歯は、歯科技工士が一つひとつ時間をかけて作成しています。一般の入れ歯の材料よりも質の高いものを使用し、表面も極めてなめらかに仕上げていますので、細菌が付着しにくくなっています。入れ歯が汚れていると、食事の際に、入れ歯に付着していた細菌ごと飲み込むこととなり、肺炎の原因となってしまうケースもあるので注意が必要です。
自然な装着感
一般的な入れ歯と違い、薄い金属がフレームとなっているため、上あご(口蓋)部分の違和感がほとんどありません。
あごの骨がやせにくい
あごの骨は、入れ歯が不安定で動くことにより、その刺激により次第にやせて減ってしまいます。入れ歯がしっかりと固定されていれば骨の減少を最小限にとどめることができます。
通院回数と治療費の目安
通院回数は約10回です。治療費は残っている歯の本数によって値段が変わります。