~乳幼児歯科健診で聞かれたこと~
大垣市 歯科 カルナデンタルクリニック 篠崎でございます。
先日健診に行ったときお母さんから質問を受けました。
指しゃぶりについてです。指しゃぶりによってもたらせられる弊害は
①開咬(前歯がかみ合わない)→お口が開いてしまう
②上顎前突(出っ歯さん)→お口が閉じずらい
これが原因となり
口唇癖 (唇を咬む、下唇の付近に色が変わってしまっています)、
舌突出癖 (舌を出します、 つばなど飲み込む際、上の歯と下の歯との境目に舌を入れてしまいます)
どちらとも開咬、上顎前突を悪化させます。
こういったことにより口呼吸につながっていきます。 口呼吸に関しては以前のブログを読んでね。。。(人間の正常な呼吸方法は鼻呼吸です。)
さて指しゃぶりすべてがダメなのでしょうか?
一般に小児科医は指しゃぶりを全面的に否定することはありません。
指しゃぶりを『心の栄養』 『心の杖』と表現し”心の発達を育む”ために必要な道具として捉えています。
時期としては生後二ヶ月頃から急増し4~5ヶ月で、ほぼ100%見られる以後減少し、3歳時では約20~30%となる。このことは3ヶ月時と3歳時の指しゃぶりの原因は異なることを意味している。
岡山大学 岡崎教授によると
1;乳児期(1歳まで):生理的な指しゃぶり
2;幼児期(1歳から3歳まで):心理的な指しゃぶり
3;幼児期後半以後(4歳以後):癖としての指しゃぶり
1,2は発達過程で必要な意味のある指しゃぶり
3は 意味のない指しゃぶり
となる。
岡崎教授と前述のことをまとめると
3歳までには開咬がない限り、やめさせなくていい!!!
4歳以後は開咬がなくても、やめさせる!!!
4歳以後にやめれないお子さんをお持ちのお母さん方、心配しなくても大丈夫です。
歯科医院には、色々なアイテムがあります。その中の一つ、指につけるすご~く、まずいトップコートがあります
装置で治す方法などありますのでまたご質問ください。
大垣市 歯科 カルナデンタルクリニック 篠崎でした。