子宮内膜症と歯周病原菌の関係
今まで炎症・痛みなどを伴い不妊の原因にもなるといわれている【子宮内膜症】は、原因不明とされていました。
しかし、近藤教授らの研究により、歯周病の原因菌であるフクソバクテリウムが子宮内膜症に関係しているということが分かりました。口腔内の細菌は、1000種類以上ありますが、フクソバクテリウムは歯周ポケットに棲みついている『嫌気性グラム陰性菌』の1つです。この菌はヒトの細胞にくっつく能力が高く、細菌同士の結びつきを強める作用があります。そのため菌が入り込むと、一気に悪玉細菌が増殖してしまうのです。とくに歯ブラシが届きにくい歯と歯の間につくられやすいため、フロスの併用や歯科医院でのクリーニングが重要といえます。
歯周病は、お口の中の問題だけでなく、命に関わる全ての疾患に関わります。
患者様と一緒にお口の健康はもちろん、全身の健康を守っていければ嬉しいと考えています。
カルナデンタルクリニック 篠崎章敬